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2008-11-20

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他のメンバーが参加できていなかったので、ここにまとめておきます。

審査方法について

モデル審査方法
  • 1次審査(定量評価)
    • モデル評価+性能面評価
    • 減点方式、審査基準に従って、悪い点をどんどん減点していく
    • この段階では、特徴あるモデルよりバランスよく、間違いのないモデルの方審査をとおりやすい
  • 2次査審査(定性評価)
    • モデル評価
    • 審査員ごとに持点があり、良いモデルに対して点数を投票していく形式。
    • 審査員の心をつかむ、特徴のあるモデルの方が審査に残りやすい。
  • 3次審査(定性評価)
    • 2次審査を通った10チームくらいのモデルに対し、定性評価を実施する
    • これも2次審査と同じで、バランスが良いことよりも、特徴があるチームの方が残りやすい
  • 総合結果の決定方法について
    • 競技結果とモデル審査結果の調和平均で順位を決める
    • 両方とも良い結果が出ていないと1位にはなれない

近年のモデルの傾向

2007年の傾向
  • モデリング領域の拡大
    • 単純なモデルだけでなく、トレーサビリティ、図解、見易さを意識したチームが増加してきた
  • 性能重視
    • 戦略の妥当性の証明のため、豊富な実験データを書いているチームが多数
    • しかし、構造モデルの質が悪い傾向にある
2008年の傾向
  • コード生成ツール活用チームの増加
    • 東海からはMATLAB/Simulink、関東からはSoftware Factoriesを実践しているチームが出場
    • 個人チームでも部分的にコード生成するツールを作っているチームあり
  • 戦略の要素技術の定着
    • 過去の大会で発掘された手法が全チームに広がり、底上げがなされている

審査員が気になること

全体的に基礎的なモデリング技術が低い
  • モデルの内容よりモデルの書き方、資料の作り方に重点が置かれている
  • 資料としては良いが、モデルがいまひとつのチームが多い
モデルの肥大化
  • シートにモデルを書きすぎるチームが多い
    • モデルが活用できていない
  • 清書としてモデルを使っているチームが多い
  • 思考の道具としてのモデル、思考の過程がモデルに反映されていない

審査委員からのコメント1「基本的なモデリング技術を見直そう」

  • 人間にとっての読みやすさ(human-readability)を重視しすぎて正しいモデルが描けていない
  • 読みやすさを意図していたとしても、誤解を与えるような書き方は良くない
  • 注意する点3つ
    • 何を表現したいのか?
    • どのモデルで表現するのが適切か?
    • どのように表現するのが正しいか?
  • 各チームは「何を表現したいのか?」は分かっていても、以下ができていない場合が多い
    • どのモデル図で表現するか?
    • 選んだモデル図で正しく表現するにはどうしたらよいか?
  • 人間にとって読みやすさ、意図の伝わりやすさを損なわずに、正しいモデルを書くことは可能なはず
  • (余談)human-readableなモデル VS machine-readableなモデル
    • 最近のモデル駆動型開発の技術では、以下の2つを同時に実現しようという流れがある
      • 機械が読める、動くモデル
      • 人間が読める、意図が分かるモデル

審査委員からのコメント2「知見をモデルへフィードバックしよう」

  • 個々の走行戦略を詳しく説明しているが、モデルに表現できていない場合が多い
  • おそらくはコード上では表現できているが、モデルには表現でき
  • 検証の結果をモデルへフィードバックすることに注意を払うべき
    • 現実の開発では、検証で得られた知見がコードにしか表現されていないことが多いため、開発の中で意図や理屈が消えてしまうことが良くある
    • しかし、モデルとして残すことで意図や理屈を残しやすくなる

審査委員からのコメント3「リッチなモデル or シンプルなモデル」

近年のモデルの傾向 = モデルの肥大化
  • 企業の常連チームのモデルが肥大化する傾向にある
    • 情報量、内容が多く、読むのが大変なもの
    • 補足説明が多く、図と文章で重複しているもの
  • 読み手を絞れていない
    • 審査員にアピールしたいこと、他の参加者へアピールしたいこと、いろいろ書きすぎている
    • 総じてよくできているけど、どこが重要な箇所なので、どこがウリなのか分かりづらい
今年の優勝者のモデルはシンプルモデル
  • 上記のような「胸焼けのするモデル」をよく見たせいか、今年の優勝チームのモデルは驚くほど簡素
  • 見る人を意識して、情報をデザインできてている
    • インフォメーションデザイン